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鉄輪むし湯、温泉熱と薬草の蒸し風呂

お風呂アドバイザーおかきた'まり です。こんにちは!

別府・鉄輪の 「鉄輪むし湯」 は湯治場だった 蒸し風呂
その体験と今昔をリポートします。

鉄輪むし湯とは?

鉄輪むし湯、和のハーブ湯治♪1

鉄輪むし湯は、大分県別府市温泉課が管理する市営温泉。
別府八湯の1つ鉄輪(かんなわ)温泉の中にあり、
江戸時代から湯治場として利用されてきました。

ただ、ちょっと驚いたのは...湯治には温泉ではなく、
「むし湯」という名前どおり蒸し風呂が人気だったこと。

「鉄輪むし湯」は、その蒸し風呂跡にあり、
2006年に建替えられるまでは混浴だったそうです。

鉄輪むし湯の入浴方法

鉄輪むし湯、和のハーブ湯治♪6

「鉄輪むし湯」には、入浴チケット買うと貸してくれる、
こんな湯浴み着を着て入ります。

鉄輪むし湯、和のハーブ湯治♪3

設備が整った、明るく清潔な脱衣室に入ると、
タイマーを持った女性スタッフから、
入浴に際しての説明ををうけました。

●体調や心臓などの不安はないですか?
●蒸し風呂に入る前に浴室で下を洗うこと。
 ただし浴槽に入って体を濡らさないこと。
●蒸し風呂には湯浴み着を着て入り、入浴時間は10分まで。
●蒸し風呂から出たら裸で浴室へ。
 かなり汗をかくので体を洗い浴槽につかること。

80℃近い高温の蒸し風呂で、事故を起こさないための注意と、
蒸し風呂の中に湿気を持ち込まないように、
入浴マナーを教えてくれます。

鉄輪むし湯、和のハーブ湯治♪4

浴室は、鉄輪温泉のスタンダード泉質ともいえる
ナトリウム-塩化物泉(塩化物泉)。
シャワー設備もあり、ほっこり快適でした。

鉄輪むし湯は、温泉熱で温める

鉄輪むし湯、和のハーブ湯治♪12

蒸し風呂は、頭を下げて這いながら、やっと入れるくらい。
小さい入口は、中の室温を下げないための工夫ですね。

入ったとたん、かなり熱ーーーい!

我慢できずに這い出ると、スタッフの方がタイマーを見ながら
「いいタイミングですねぇ。あと少しで10分ですよ」。

湯浴み着は、爆汗でグッショリ・・グショグショ!


この80℃近い温度は、火を使わずに
温泉の蒸気を通すことでキープされています。

温泉熱でキープできるのは、火山性温泉で、
高温の噴気や沸騰泉に恵まれた「鉄輪むし湯」ならではです。

じつは、昔の人にとって、高温の噴気や沸騰泉は悩みのタネで、
2つが同時に出る泉源のことは、地獄と呼んでいました。
お風呂や暖房には天国の気分だけれど、
手入れは地獄のように大変だからだそうです。

そんな環境を、蒸し風呂に活かすなんて昔の人は偉いよねっ (*^^*)

鉄輪むし湯は、薬草を使う

鉄輪むし湯、和のハーブ湯治♪7

これが、蒸し風呂の中・・・分かりづらくてすいませんッ (^^;)

枯草のようにみえるのは、床に敷かれた石菖(セキショウ)。
寝転がるとシャカシャカと音がして、
柔らかな肌あたり、ツンと爽やかな香りがして、癒されました♪

ところで、四国や中国、近畿地方で入った蒸し風呂では、
海草を敷いたり、海水や塩をまいていました。
これは、温泉の無い地域で、ミネラルを
体にとりこむための工夫ではないでしょうか。

「鉄輪むし湯」なら、温泉熱を使うので、
温泉に含まれるミネラルを自然にとりこめますよね。

鉄輪むし湯、和のハーブ湯治♪8

入口に置かれたプランターでは、石菖が栽培されていました。
「鉄輪むし湯」では、乾燥させ水分を抜いて使います。

石菖(セキショウ)の原産地は、日本と中国。
水のきれいな渓流などに自生し
端午の節句に飾ったり、お風呂に入れたりする、
菖蒲(ショウブ)と同じサトイモ科の薬草です。

根と茎を乾燥して、鎮痛、鎮静に。
入浴では冷え性や腹痛に用いられます。

鉄輪むし湯、和のハーブ湯治♪9

敷地内には石菖の収納庫もありました。
石菖は別府市温泉課の方が採集するのですが、
渓流で自生するので、確保が大変だそうです。

鉄輪むし湯は、湯治の主役だった

鉄輪むし湯、和のハーブ湯治♪2

「鉄輪むし湯」の敷地内には、鎌倉時代に一遍上人が
開いたと伝わる「旧・鉄輪むし湯跡」もあります。


ところで、湯治(とうじ)とは、温泉場に伝わる保養のこと。
病気治癒のために滞在する療養をさすこともあります。

湯治の期間は7日間を「一巡り」と呼び、これを基本にして
二巡り14日、三巡り21日とされていました。

また、湯治ができる温泉を湯治場(とうじば)と呼び、
江戸時代には農民や漁民たち庶民もでかけたそう。

鉄輪については、江戸時代のベストセラー健康読本
「養生訓」を著し、長寿でもあった貝原益軒が、
蒸し湯と打たせ湯について、「豊国紀行(1694年)」に記しています。


今や残されている湯治場は、数少なくなりました。
そして、わたし達の生活スピードは速くなるばかり、
湯治の慣習はどこへいったのでしょう・・・

そんな思いで行った「鉄輪むし湯」だったけど、
つぎつぎに女性客が来るではないですかっ。

そういえば...蒸し風呂のリニューアルともいえる
岩盤浴は、女性たちがブームの火付け役でしたよね。

わたし達は、すでに、体に刻まれた蒸し風呂
快感と効き目を、再発見しているのかもしれません。

こっちの記事は読んだ?

この記事でオススメの、お風呂は?

コメントをいただきました♪

● 別府最高さん ● 女 (2015/03/10掲載)

鉄輪の蒸し湯、懐かしいです。
リニューアル前の小さい蒸し湯に入りました。
混浴だったので、夫と共に!今にも崩れそうな石のお風呂、
それはそれは風情 がありましたよ。

数年後、リニューアルした蒸し湯にも入りましたが、
広くな ったな~と思いました。

石菖がなかなか取れずに苦労しているようですが、
あ の香りがたまりませんよね!
久しぶりに、私も入りたくなりました。


● わかさん ● 女 (2015/03/10掲載)

数年前に2度ほど(しかも夏と冬に)蒸し風呂体験しました!
いいですよね、 草の上に寝転んで、じわっと汗をかく。
わたしにはあの独特の香りと心地よい 温度がとても気持ちよかったです。

そのあとに食べた蒸し野菜も甘くてとって も美味しくて、
大阪では体験できない癒しでした♪


● ekuboさん ● 女 (2015/03/10掲載)

蒸し湯、真剣に読ませて頂きました。面白かった。
読んでいて岩盤浴"のルー ツなんだなぁ、と感じました。

菖蒲の仲間の草?(笑)体にいいのでしょうね。
子供の日の菖蒲湯を思い出しました。
韓国では薬草をいぶして、ケープみたいなので、
すっぽり覆ってはいる入浴法もありますね。
名前わすれちゃった~ (すみません)

九州の砂風呂といい、蒸し風呂といい、
昔の人は凄いなぁ、って感動しました。
どうやって、体に良い、と知ったのか?
タイムトラベルした くなっちゃいます。

昔からの物を大切に継承していく地域の方々の
心意気も素晴らしいな、と感じ ました。
日本の温泉、お風呂文化って凄すぎますね。
温泉、入りたい・・・熱望・・・(笑)


● ヘラクレスさん ● 男 (2015/03/10掲載)

何時も興味をそそる「入浴データー」を配信頂き有難う御座います。
「鉄輪蒸し湯」是非一度楽しみたいものです。


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