バスオール 博物館の所蔵品になる
【目次】
- 廃棄してよいものか...
- 洗い場付きバスオール
- 発売当時の日本は?
- 博物館の所蔵品になる
- バスオールと吹田市立博物館
お風呂アドバイザー おかきた'まりです。こんにちは!
【洗いの殿堂】にいただいたメールがご縁で、
吹田市立博物館に所蔵されたバスオールについてリポートします!
廃棄してよいものか...
★friend's vice!★-----------------
● caveさん ● 男
はじめまして。【洗いの殿堂】を拝見してメールいたしました。
実は京都市内の家に、洗い場付きのバスオールがあるのですが、
このたびリフォームをすることになり、夏までに廃棄せざるを得なくなりました。
もう20年以上人が住んでいない借家で、屋内の床上に設置してあるので、
多少くたびれているものの破損などはなく、よく原型をとどめています。
銘板には「ほくさんバスオール 369-05230」と刻印されています。
数年前、吹田市立博物館の「千里ニュータウン展」でバスオールが
展示されたときに、残っている実物が少ないと記事にあったので、
処分してしまってよいものかと思いました。
もし引き取り手があるようなら、お譲りしたいと思っています。
引き取り手が無い場合は残念ながら処分するしかありません。
こちらに問い合わせるのは筋違いかもしれませんが、
企業も変遷していますので、とりあえずご意見をうかがいたく
メールいたしました。よろしくおねがいいたします。
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猛暑のある日、こんな↑メールが。
処分してしまってよいものか...というcavaさんの言葉に、嬉しくなりました。
洗い場付きバスオール
cavaさんが送ってくださった洗い場付き
バスオールの写真、ほんとに今でも使えそうです。

シャワーとバスタブは原形のままで、商標もしっかり読みとれます。
●バスオールくわしくは↓こちらへ
バスオール 日本初の家庭用ユニットバス
発売当時の日本は?

cavaさん所持の洗い場付き
バスオールは、1967年(昭和42年)の発売。
東京ヒルトンホテルで盛大な発表会を開いて、お披露目されました。
それまでの畳半畳サイズ・省スペースで内風呂の代用品的製品だった
バスオールのイメージアップをはかって開発されたこのタイプ。
大好評で買い換え需要も多く、後につづく
バスオールの大型化・高級化の先導役をつとめました。
この年、北海道の地方メーカーだった「ほくさん」は、
バスオールの全国的なヒットで、東京証券取引所市場第二部に上場します。
発売前年の1966年(昭和41年)には、日本の人口が1億人を突破。
まさに、高度経済成長の頂点をめざしてエンジン全開で走っていたころ。
バスオールのこの広告にも、
豊かな生活の夢にあふれた当時の空気があふれていませんか。
博物館の所蔵品になる
吹田市立博物館では、すでに初期タイプのバスオールを所蔵しています。
そこで、学芸員さんに、cavaさんをご紹介しながら、
さらに1台の寄付を希望されるかどうかをお訊ねしました。
しばらくして、学芸員さんから
「先日のバスオール、京都のほうから寄贈いただきました。」とご報告が。
さらに、吹田市立博物館の実習生が行う実習展に、以前にいただいた
初期の洗い場のないタイプといっしょに出陳しようと思っています。」とのこと。
お訊ねした学芸員さんは、cavaさんがメールでふれていた
「千里ニュータウン展」を最初に企画した方。
開催準備中には、まだ借受け許可がでないバスオールをたずねて、
茨城県水戸市の保管場所まで、自費で出向いてくれました。
バスオールと吹田市立博物館
バスオールは、大阪府吹田市にある千里ニュータウンの人々と関わりが深く、
これまで2度にわたり
吹田市立博物館に展示されています。
最初は、2006年開催の「千里ニュータウン展」↑。
団地の小さなダイニングキッチンを再現して展示されたのは、
1963年(昭和38年)発売の第1号の
バスオールです。
バスオールは、まち開きしたばかりの千里ニュータウンの人に愛用されて、
無名の地方企業「ほくさん」が、世の中になかった商品を売るという、
難しい市場開拓を突破する力となりました。

2度めの展示は、2007年「'07EXPO'70-わたしと万博展」↑。
神戸市の方からの寄付で所蔵品になった
バスオールです。
1970年(昭和45年)大阪万博のころ、
千里ニュータウンでは
バスオールが大ブレイク!
ベランダには、バスオールが並んだとか・・・
吹田市立博物館は、洗い場付き
バスオールの所蔵で
つぎの楽しい展示を見せてくれることでしょう♪
special thanks!