洗いの殿堂 お風呂の歴史
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昭和のユニットバス

1975年(昭和50年)発売の『えもとバスエース』

こんにちは!【洗いの殿堂】おかきた’まりです。

昭和の高度成長期、ユニットバスが登場したころを知りたくて、
北海道のユニットバスメーカー江本工業さんの商品企画室長を
勤められた高原さんに取材して、レポートしました!

【水色の、チョット深め】 お風呂の思い出から
●KENさん●男●関東地方●1970年代

水色の、チョット深めのプラスティック(結構丈夫)みたいな素材で出来た浴槽って、昔よく見ませんでした?

ユニットバスじゃないから、浴室に置いてあって、(その気になれば動かせる)浴室に浴槽の水を沸かすためだけのボイラーがあって、上下2本の管で浴槽と繋がっているんです。(熱対流で沸かすタイプですね)




●高原さんが、コメントを読み写真を見せながら語る…

まさしく このタイプですね。
在来の浴室に浴槽だけを置く方法。
昭和30年代から60年代(1950~80年代)までは、大工さんがつくる在来工法の時代ではないでしょうか。

<在来浴室>


【ぼんっっ!!!って音が】 お風呂の思い出から
●ちょこさん●女●中国地方●1970年代

ふっるぅ~~~い団地とかでは、まだこのタイプが生き残ってるかも?
冬場に点火しにくくなって、30分ばかり奮闘して、やっとこさ点く時には。。。
ぼんっっ!!!って音がしてました。
今考えると、相当怖いです。(笑)



●高原さんが、コメントを読み写真を見せながら語る…

バランス釜が出来て、シャワーも装備されたモノが出回るようになったのは、しばらく後のことで、特に首都圏の公団アパート向けにユニットバスが、採用されたころからだと思います。

<1982年(昭和57年)発売のブルー浴槽/バランス釜付>


【青いプラスティック+ガス風呂釜】 お風呂の思い出から
●NEGIさん●女●信越地方●1970年代

普通の兼業農家のおうちでした。
今はお風呂というと、
1.ステンレス製
2.ユニットバスのプラスティック製
これが主流かな?なんて思いますが、20数年前のわが家のお風呂は、据置型の青いプラスティックのお風呂でした。

そこに父と妹とどぶんと。せまいけど、楽しい風呂だったなあ。

そして、お風呂の隣にガスの風呂釜。
当時はこれがメジャーだったような気がします。

大学生になって上京した時に借りたアパートが、なんとこの「据置型の青いプラスティック+ガス風呂釜」で、なつかしく感じました。
そういう思い出があるのは私だけなのかな??


●高原さんが、コメントを読み写真を見せながら語る…

そう言えば、江本工業の昔の商品も『浴槽と洗い場が、薄いブルー一色』でした。
衛生陶器もブルー(又はホワイト)が多かったですよね。
『水回り=ブルー』が定着していた時期なんでしょうか。

<狭いながらも我が家のおフロ~♪>



水分が凍る『凍害』による被害

 <高原さんは、山オコだそうです!>

Q:おかきた’まり
北海道でユニットバスが普及する原因があったの?

A:高原さん
昔の1戸建住宅のお風呂は、現在のように居室とつなげずに、別棟、あるいはちょっと区切られていたと思います。

湿気の多い場所なので、住宅本体に影響がないように、また火を使う場所だったゆえの、先人の知恵でしょう。

その後、いわゆる『土間』と呼ばれるコンクリートの 床を作り、浴槽と釜をすえ置く形から、じょじょに給湯器へと替わり、壁は、モルタル仕上やタイル貼りが一般的だったと記憶しています。

しかし北海道では、寒冷な気候からモルタルやタイル目地から浸透した水分が凍る『凍 害』による被害が頻発していました。

水が凍る時の体積膨張が原因で、モルタルやタイル目地が割れるのです。割れ目から水分が浸透していき、ついには土台や柱の床に近い部分が腐ってしまいます。

北海道にかぎらず東北地方の北部や山沿いには、同じ事例が合ったのではないでしょうか。



あったかくて良いよ。

Q:おかきた’まり
寒冷地の悩みを救う商品だったのですね?

A:高原さん
ええ。独立構造で、水が浸透しない材質で作るユニットバスは、それまでの浴室を覆す画期的なモノでした。

今では当り前のユニットバスも、その当時の北海道では、住宅の寿命をのばし、寒さにふるえて入る風呂を変えたのです。

修理におじゃましたお宅で、『あったかくて良いよ。』と声をかけて戴くことがあり、感激。

同僚などは、一升瓶を2本も抱えて帰ってきたり、良いお客さんに恵まれているんだなーと感心したものです。

そんな経験から、100%満足の商品の提供は難しいですが、誠意を持って事に 当る姿勢が、不足を補う唯一の方法…なのではと思っています。



プライベートゾーンなので少し冒険したい

 <1984年(昭和59年)発売・ワインレッドの1坪のお風呂>

Q:おかきた’まり
ところで開発にかかわったユニットバスは?

A:高原さん
このワインレッドの1坪タイプの商品からです。

ちょうど持ち家の浴室が、じょじょに広くなるころで、プライベートゾーンなので少し冒険したいという、ユーザーの欲求にも応えようと、全社あげての開発でした。

デザイン、カラーリングとも、当時としては斬新、発売開始と同時に、毎年130%伸びのヒット商品、10年以上のロングセラーとなった思い出の商品です。

それまでカラーバリエーションなど無かった商品に、4色ほど作ることになり、悩みました。

たしか賛否両論あったんですが、ワインレッドが最も売れるとは、誰も予想しなかった。

小物入れの生産がまにあわず、毎日、工場と納期のやり取りをし、材質や成形状態の不適合による対策に追われたりと、OJT(オンザジョブトレーニング)の毎日でした。


ものすごいスピードで進化した

Q:おかきた’まり
子供のころのお風呂の思い出は?

A:高原さん
35年位前かな~小学生のころ、北海道千歳市北栄町の市営住宅、いわゆる長家だったんですが、近所のお宅でお風呂をもらいました。

物置に『木の浴槽と石炭か薪で沸かす風呂釜』の組合せ。
床は土の上に木のスノコを置いただけでした。

窓のない物置の中の浴槽で兄弟といっしょ、羨ましさと薄暗がりへの抵抗感が入りまじった思い出があります。


::おかきた’まり
ウーン、いま聞くとウソみたいなおフロから、たった17年で、ワインレッドのユニットバスを開発してるなんて・・・

お風呂は、ものすごいスピードで進化したんですね!




special thanks!

エア・ウォーター・エモト株式会社

取材にご協力頂きありがとうございました。

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