記憶博物館
特種公衆浴場について想う。
(1980年代,関東地方,男性,パーフェクトの思い出)
特種公衆浴場、そうですいわゆる昔トルコ今メ[プのアレです。ケッシテ下世話な話ではありません、カトイッテ高尚でもないですが。現在におけるメ[プならびに風俗関係の情緒のなさはどうなんだろう。(私は行ったことはないですが) 学生・若いサラリーマンが簡単に街角で金を借り、お気軽に足を運ぶ。(ケッシテ弊社の社員やバイト君のことではないです。)またそこで従事してる女性は、罪悪感のカケラもなくただ金の為だけにあーんなことやこーんな行為を平然とおこなう。(本当に聞いた話しですが。) 昔ゃーよかった、哀愁が有った。快楽の中にもどこかうすら寒い悲しさが有ったヨ。(らしいです。)待合室でもエッチ本や情報誌なんかなく、坂口安吾とか読んで呼ばれるのを待ったもんだ。そこで出会う女性は往々にして、はすっぱな悪女を演じるのだけれどそうではなく彼女には悲しくて深い過去が有る。 上着を脱ぐときに落ちた坂口安吾の文庫本を見て「あら、お客さん安吾好きなの?私もネ、こんな仕事してるけど、昔はよく本を読んだものよ。」「学校もネ、上にあがりたかったんだけどさぁ中学でてからは兄弟の面倒を見なくちゃいけなて・・・」「そうかぁ、大変だったね。田舎はどこ?」「今ごろは雪が多くて、とーちゃんの神経痛の具合が心配でさぁ。」(もうこの辺で涙腺がゆるんでくる)「ごめんね、なんかしめっぽくなっちゃったわね。さぁ、お仕事お仕事。」(もう完全にヨコシマな気持ちはなくなっている自分に気が付く。)「いやぁ、今日はいいよ。それより疲れてるんだろう、時間がくるまで話しでもしよう。」「いいの?すいません。」(話しだけでもやっぱ値段は変わらないんだろうな。交渉してみようかな。セコイかな。) 「こないだ田舎のかーちゃんから電話あってさぁ、一番下の弟が入院するらしいのよ。」「でもさぁ、とーちゃんは神経痛で寝てるしアタシもねそんなに余裕が有るわけじゃないし、ほんと世の中って不公平よねぇー。」(少し涙ぐみながら煙草に火をつける)(マズイ!どきどきを隠す為の世間話しが、非常に居ずらい。ちょっと帰りたくなってきた。)「人間生きていれば良いことも有るよ。たとえ身は汚れても心までは汚れない、それにいつも泡風呂に入ってるから身もピカピカだ。」(俺は何を言ってるんだろう。)「お客さん、イイ人ねー。優しくされると泣けてきちゃう。」(涙、ボロボロボロ)(どうする。イイ人と言われるとちょっと嬉しいけど、ウモチぽい気もしてきた。)「まぁ、頑張って。これでなんか食べて元気出して。」(2000円)「用事思い出したから早いけど帰るわ。」(自分がバカだという事に、今はっきり気が付いてる。) 室内電話で「マネージャー、御客様お帰りです。」(非常に明るく) というようなオバカな経験をした友達がいます。(ケッシテ自分の事ではありません。)うーーん、やっぱりこういうシステムは良くないなぁーと想う今日此の頃。
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